ワーキングホリデーや留学先、駐在先として人気のオーストラリア。
オーストラリアはカード社会なので、現地で銀行口座を開設した方も多いのではないでしょうか。
そこで立ちはだかってくるのが、帰国する際の口座の解約。
一番スムーズな方法は、現地で残高を全額引き出し(または送金し)、口座を解約してから帰国するのことです。
しかし、いろいろな事情で帰国前に手続きができず、口座をそのままにして日本に帰ってきてしまったというケースもあると思います。
でも大丈夫です。日本からでも解約手続きはできます!
今回は、私がCommonwealth Bank of Australia(コモンウェルス銀行)の口座を、日本にいながら解約した方法をご紹介します。
コモンウェルス銀行の口座事情とリスク
私はワーキングホリデーで滞在していた際、Commonwealth Bank of Australia(コモンウェルス銀行)の口座を開設しました。
しかし、コロナ禍で急遽帰国することになり、お金を引き出すことも間に合わず(ATMの1日の引き出し限度額が決まっていたため)、口座を解約せずにそのまま帰ってきてしまいました。
コモンウェルス銀行は、解約せずに放置していると以下のリスクが発生するので、気をつけてください。
- 日本支店で手続きや解約ができない
- 口座維持費がかかる
- 3年間取引がないと口座が凍結する
- 銀行にメールで問い合わせができない
日本の支店で手続きや解約ができない
日本には、オーストラリア・コモンウェルス銀行 東京支店があるのですが、口座の手続きができる訳ではありません。
「英語を話さずに日本人に助けてもらおう♪」と思っても、東京支店はそのような機関ではないのでご注意ください。
口座維持費がかかる
オーストラリアの大手銀行では、口座維持費が毎月かかります。
私の場合、ワーホリのため口座開設から1年は口座維持費が無料でしたが、それ以降は、毎月1日に4ドル/月が引き落とされるので、じわじわと残高が減っていきました。。。
※21歳未満の方やフルタイムの学生、毎月$2,000以上の入金がある方は口座維持費が無料のようです。
3年間取引がないと口座が凍結する
オーストラリアの銀行は、通常3年間取引がないと、口座が凍結されてしまうようです。
つまり、お金を引き出したり、送金したりと、様々な取引ができなくなります。
凍結を解除してお金を取り戻すには、面倒な手続きが必要なので、早めに解約するようにしましょう。
私は、口座維持費がかかって悔しい気持ちがありながらも、手続きが大変そうという面倒くささが勝ってしまい、ついに「やばい!3年経ってしまう!」と、ぎりぎり3年経つ前に重い腰を上げました。
銀行にメールで問い合わせができない
帰国から時間が経ち、英語に自信がないのに、電話で解約なんて絶対無理!な私は、メールで解決できないか試みました。
しかし、問い合わせ先に設定されているのは電話番号だけで、メールアドレスはありません。
試しに投資家専用窓口のアドレスを見つけ出し、問い合わせてみたのですが、「ここでは解決できないので、あっちに電話してくれ」と返信されただけで、それ以降食い下がっても返信はきませんでした。
電話をせずに口座解約する方法
ここからは、大量のブログとyoutubeを見漁り、コモンウェルス銀行のchatbot『Ceba』と、親友になれる程質問してたどり着いた、恐らく一番簡単に、そして安く解約できる方法をご紹介します。
スムーズにいけば、以下3ステップを実行するだけです。
STEP1:アプリと電話番号が使えるか確認
口座解約はコモンウェルス銀行アプリ『The CommBank app』を使って行います。
まず、こちらのアプリにログインしてNetBankにアクセスできるか確認しましょう。
ログインする際には、認証コードが求められます。認証コードは、銀行に登録した電話番号にSMSで送られてきます。
アプリにログインし、NetbankにアクセスできたらSTEP1は完了です。STEP2に進んでください。
電話番号を既に解約しており、認証コードを受信できない場合は、残念ながらコモンウェルス銀行に電話をして、電話番号変更の依頼をしないといけません。
私はこのパターンだったので、LINE Outを使って国際電話しました。
以下は電話の方法と、ぎりぎり聞き取れた電話先とのやり取りです。
※LINE Outは2023年5月31日17時にサービスが終了するようです。3月31日17時に「コールクレジット」と「30日プラン」の販売が停止されるので、もし既にコールクレジットを持っている方は、ぜひこの機会に使ってみてください。詳しくはこちら。
STEP2:預金残高を0にする
口座を解約するには、先に預金残高を0にしないといけません。
すでに残高0の場合は、STEP3に進んでください。
アプリでも、ブラウザでもOKなので、Netbankにアクセスできたら、日本の銀行に送金します。
コモンウェルス銀行から直接日本の銀行に送金すると、送金手数料と為替レートが高いです。さらに、5,000ドル以上の送金はできなかったため、私はWiseを使用しました。Wiseとは、実際の為替レートと格安手数料で海外送金できるサービスのことです。
コモンウェルス銀行からWiseの口座に豪ドルのまま送金するだけなら、何度やっても手数料は無料です。
※5,000ドル以上送金する場合は、コモンウェルス銀行に電話をして上限を引き上げてもらうか、分割して送金しないといけません。Wiseを経由せず、直接日本の銀行に分割して送金する場合は、その度に手数料がかかってしまいます。
コモンウェルス銀行の手数料について、詳しくはこちら。
そのため、私は以下の流れで送金を行いました。
- コモンウェルス銀行からWiseに豪ドルのまま送金(手数料無料/上限1日2000ドル)
- Wiseから日本の銀行口座へ豪ドル(もしくはWiseで換金した日本円)を送金
- 日本の銀行口座で受け取る
Wiseの使い方は色々な方が、紹介しているのでぜひ参考にしてみてください。
Wiseについてはこちら。
STEP3:アプリで解約手続きをする
口座残高が0になったら、アプリを使って解約手続きをします。ここからはとっても簡単です!
ただし、ブラウザではできないので注意してください。解約手続きができるのはアプリだけです。
以下、実際の画面を使って説明します。
①ログイン画面の右上、「?」をタップ
②「Message us now」をタップ
アプリの Chatbot「Ceba」に繋がります。
③口座を解約したい旨を伝える
「Close my account」と入力し、口座を解約したい要望を伝えます。
※Cebaはちゃんとした文章を考えなくてOK。明確な単語を入力しましょう。
④Cevaの質問に選択で答える
「Close my account」の要望に対して、「OK」と返事がきます。
以降、選択形式で質問されるので、どんどんご自身に当てはまる回答をタップしていきましょう。
⑤担当者からメッセージが来るまで待つ
Cebaの質問に全て回答し終わったら、あとはメッセージを待つだけです。
①のログイン画面の右上、「?」から、「Your messages」をタップします。
ここに、手続き完了のメッセージが届くまで待ちましょう。
⑥解約完了メッセージを確認
⑤の「Your messages」にこちらのメッセージが届いたら解約完了です。
「I have closed your account ending in (口座番号下4桁).」とあります。
お疲れ様でした。以降、解約した後の注意事項が書かれていますので、よく読みましょう。
私は、23時くらいに手続きした翌日朝に、こちらのメッセージが届きました。
仕事が早い!
まとめ
いかがでしたでしょうか。
元々、預金残高も0で、アプリにもログインできたら、やることはただ一つ。
アプリのCebaからメッセージを送るだけで、簡単に解約ができます。
面倒な電話も手紙も一切必要なくて、便利ですよね。
私の場合は、アプリにログインできない(電話番号が変わってるから)、預金残高も残している、という最悪なケースで下が、同じ境遇の方はぜひ参考にしてみてください。
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